男性
女性

CASE

株式会社沖永開発

育成テーマ


株式会社沖永開発
https://www.沖永開発.com

代表者 :末広 良憲
所在地 :浦添市牧港 5-6-3
業種  :警備業
従業員数:44人(令和8年1月現在)

会社概要:
1970年設立。機械整備やタンクメンテナンスを中心に、保全工事、土木一式工事、道路標識設置工事などを手掛ける。県土木工事格付審査特Aランクを維持し、国や自治体案件を堅実に受注。長年の実績を基盤に沖縄のインフラを支えている。


課題

見える化と仕組みづくりへの挑戦

事業を支えてきた技術力や経験に頼る一方で、情報共有や人材育成の仕組みが十分に整っておらず、そこにコロナ禍による外部環境の変化が重なり、社内コミュニケーションや情報共有の分断が深まり、紙ベース・属人化した管理からの脱却が急務となっていました。

「このままではいけない。一度立ち止まり、仕組みを整え直す必要がある」そうした危機感のもと、管理者の役割や組織マネジメントの見直しに着手することにしました。しかし課題はそれだけではなく、収支状況を即座に把握できず判断が後手に回る課題も。組織として”見える化”と仕組みづくりを進め、次の成長へつなげる挑戦が求められていました。

研修

同業他社に学び、自社で磨く

R6年度は管理者の役割やコミュニケーションを軸とした研修を実施。山口県・協和機工株式会社への視察で「同業だからこそ刺さる」学びを持ち帰り、サイボウズを活用した情報共有など仕組みづくりの第一歩を踏み出しました。

活用2回目となる R7年度は昨年の学びを具体的な仕組みとして定着させるため、昨年の視察先企業の代表を招き、協力会社のデータベース化や評価制度づくりに着手。現場が県内各地に点在するため研修参加のハードルも課題でしたが、アーカイブ動画の活用や時間・場所の工夫など、現場に寄り添う形で取り組みを継続しています。


R6年度研修内容

  • 管理職の役割とマネジメントの原理・原則を学ぶ
  • 会社の組織力強化を図るコミュニケーション研修
  • 人材育成先進企業視察

R7年度研修内容

  • 先進企業から学ぶ、協力会社間の連携や管理方法
  • 請負受託業者や作業員の評価制度策定のための研修
  • 材料の品質などの評価について

成果

研修を継続する中で、学びが徐々に形となって現れ始めました。デジタルツールを活用した情報共有が進み、部署や現場を越えた対話が生まれ、表彰制度も導入することで互いの強みを言葉にして伝える文化が芽生えてきました。協力会社のデータ化にも着手し属人化からの脱却に向けて一歩ずつ前進しています。

経営面では、見積・原価・利益を早期に可視化するシステムを活用し、データに基づく判断へのシフトを進めています。さらに、県産品認定を活かした安全標識事業や県外企業との連携による物流分野への展開など、収益の柱を増やす動きも始まり、見える化を軸に、持続可能な経営基盤づくりが進んでいます。

今後の展望

「数字」と「人」で、収益の波に強い会社へ

今後は、土木・機工の2本柱に加え、収益の波を補完できる新たな軸づくりを進めていきたいと考えています。そのためにも、経験や勘に頼るのではなく、数字を早く把握し判断できる仕組みが不可欠です。

同時に、人材は最大の資産。横の連携や後輩育成が自然に生まれる組織を目指し、評価や情報共有の仕組みを通じて、人が育ち続ける会社を実現していきます。


■人材育成をご検討している事業者へメッセージ

リデプロ事業の活用は、自社を客観的に見つめ直す絶好の機会です。すぐに結果が出なくても、学びは必ず後から効いてきます。同業種の視察や対話は視野を広げ、次の一歩を考える大きなヒントになります。

代表取締役 末広 良憲

専門家コメント

協和機工(株) 代表取締役
三家本 輝男氏

社員の皆様から多くのご質問をいただき、私自身にとっても学びの多い充実した時間となりました。活発なやり取りの中から会社に対する熱い想いや前向きな姿勢が強く伝わり、改めてこの組織の可能性を感じました。また、社員の皆様の高い能力にも大きな刺激を受けました。

その力をみんなで共有し合い、属人化に頼らない、より強いチームづくりに繋げていけたら素晴らしいと思います。学びを今後の実践に活かし、引き続き一緒に成長していきましょう。