株式会社糸嶺商会
育成テーマ
第二創業期に向けた組織文化づくり

株式会社糸嶺商会
https://itomine-shokai.com
代表者 :糸嶺 篤秀
所在地 :那覇市牧志 2-17-12 いとみね会館 3F
業種 :不動産賃貸管理業
従業員数:10人(令和8年1月現在)
会社概要:
1949年に創業し、2026年に創業77年目を迎える不動産会社。創業時から那覇市牧志の沖映通りを中心に自社物件の賃貸管理を主にしている。今を第二創業期として位置付け、新たなチャレンジを試みている。
課題
人を活かし、属人化を超える
弊社は20〜30年勤続のベテラン社員が多く、業務が「組織」としてではなく「人」に紐づいて回っている状態でした。その多くが60歳以上であり、急な病気や欠勤が事業継続の大きなリスクになると、入社当初から強い危機感を抱いていました。
業務の見える化と、誰でも一定レベルで担える体制づくりの必要性を感じる中、本格的な人材育成・組織づくりに踏み出しました。社員全員を巻き込む研修が受け入れられるか不安もありましたが、未来へつなぐ組織改革に挑み始めました。
研修
業務を整え、経営を動かす
当初は業務棚卸し7〜8割、役員研修2〜3割という配分で計画していましたが、棚卸しが想定以上にスムーズに進んだことで、途中から役員研修の比重を4割へと高めました。事務局への相談も柔軟に対応してもらえたことで、より経営視点の議論に時間を割くことができました。
業務の見える化にとどまらず、「組織としてどう進むのか」「どのような方針で体制を整えるのか」といった議論を、数値目標(KPI)と定性的目標の両面から整理し、ミニプロジェクトとして具体化しました。


R7年度研修内容
- AIを活用し、現場業務の棚卸しと効率化
- 経営課題の整理と新事業展開の落とし込み手法を学ぶ(役員研修)
成果
業務改善の積み重ねが、現場と経営を動かした
研修を通じて最も大きな変化が見られたのは、代表取締役(社長)の意識でした。役員研修に社長が参加したことで、これまで把握しきれていなかった現場業務を具体的に理解し、KPIを設定。全社員が同じ方向を向いて進む重要性を共有できるようになりました。
社内だけで取り組むと日常業務が優先され改善活動が後回しになりがちですが、外部講師が入ることで「やらなければならない環境」が生まれ、推進力が大きく高まりました。業務棚卸しを起点に役割分担と移管を進めた結果、1名が月3時間の業務削減を実現し、今年度2名の新入社員を迎える組織の土台も整いました。
今後の展望
自走する組織で力強く未来へ挑む
目指すのは、社員一人ひとりが主体的に行動し、成果まで出せる組織です。その実現に向け、幹部・役員が仕組みを整え、社員が自走できる環境づくりを進めます。
業務棚卸しを基盤にDXを本格推進し、AIやデジタル活用を通じて小さな成功体験を積み重ね、第二創業期にふさわしい組織へ進化させ、将来を見据えた持続的成長を確実に目指します。
■人材育成をご検討している事業者へメッセージ
人材育成は最も難しく、最も重要な投資です。リデプロや外部の力を借り、本気で組織と向き合える制度。迷っている企業こそ一歩踏み出す価値があり、今後の成長に確実に直結する投資だと信じています。

取締役部長 糸嶺 篤義
専門家コメント
(株)インサイトクルー 代表取締役
中小企業診断士 金城 寛人 氏
現場のメンバーが付箋で業務を吐き出し全体像を掴んだ上で、音声×生成AIを活用し業務棚卸表を作成した流れが効果的でした。他メンバーの業務の理解が進み、改善案についても意見交換されており、業務の移管や統合なども実現できました。
幹部層では課題を整理しプロジェクトを立ち上げ、社員への報告会で課題を共有することで全社的な意識付けにもつながりました。今後もKPI管理での自走化を期待します。

