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ビジョン・育成テーマ

オリジナリティとアイデア力を備え社会課題解決に寄与する人財の育成


株式会社 リノベース
https://campage.jp/fukuchigumi/renove_lp

代表者 :福地 一仁
所在地 :那覇市西1丁目4番14号
業種  :建設・不動産業
従業員数:7人


会社概要:
 創業71年を迎えた建設会社福地組の関連会社として2021年に設立。住宅や商業ビルなどにおけるリノベーション事業の設計や施工、コワーキングスペースの管理・運営などを手がける。
 2023年、築古スナックビルをリノベーションした「HAVE A GOOD DAY HIGASHIMACHI」をオープン。


目標/TARGET

企画提案から空間づくり、付加価値サービスまで

 県内でも多くの会社がリノベーションを行っていますが、他社との差別化を図り「稼ぐ力」を身につけようと考えています。

 そのために目標としているのが、リノベーションの企画・提案から設計・施工、そして運営までを手がけることができる一貫した体制です。ワンストップでできるビジネスモデルを実現するために、各社員が事業目的や価値を理解し、共有することで当事者意識をもって商品・サービスの改善を図り、常に顧客価値を追求する人材育成が必要でした。

  縦割りではなく、変化に合わせて部門間の連携をとりながら、最適なプロセスを構築して、高い生産性を上げ、設計施工だけでなく、物件活用に係る企画運営などのコンサルティング事業の基盤を整備した組織を目指します。

 さらに、今回の研修では、視野を外に広げ、優良事例を積極的に学び、吸収、成長することで、経験不足の払拭を図りました。

研修/CHALLENGE

リノベーション×ソリューション事業に向けた人材育成

 リノベーションした自社商業ビルの施設運営や新たなソリューション提案等について市場分析の仕方、空間づくりの重要性やプロモーション方法、事業収支のポイントや付加価値サービス等について研修を実施しました。 

 また、県外と台湾において空きテナント活用提案の手法習得のため視察研修を実施しました。県外では、各社の施設や物件を訪問し、基礎となる市場分析の仕方や企画立案並びに事業計画の策定方法について実践的に学ぶことができました。

 台湾では日本統治時代の建物を上手く活用しており、驚くとともに日本よりリノベーションが進んでいることを実感しました。古いものと新しいものの両方を取り入れてまちづくりに活かし、さらに観光拠点にするなど、大変参考になる内容でした。

研修を通して、従来の設計・施工の作業のみならず、上流工程の企画立案・プロジェクトマネジメント組成から、下流工程の施設管理・運営・プロモーションまで、一貫した物件の管理・運用を行う上で押さえておくべきポイントについて整理することができました。

主な研修内容

  • 空き物件、空きテナントの活用提案の手法に係る研修
  • 商業施設リノベーションにおける空間づくりの重要性
  • 施設利用促進に向けたプロモーション方法
  • 施設運営に伴う事業収支で抑えるポイントと付加価値サービス
  • 研修後のヒアリング研修

成果/ACHIEVEMENT

設計や契約の時間短縮で売上げ目標の達成も視野に

 仕事の優先順位が整理できるようになりました。また、講師の方をはじめ関係者とのネットワークができ、参考になるお話やアドバイスもいただきました。

 設計では、今まではお客さまの考えに左右される、お客さま主導的な部分が多かったのですが、研修で実際に見て学んだことで、こちらから提案できるようになりました。そして、提案の内容をきちんと理由付けして説明することが可能になったのです。これにより仕事のスピードが上がり、効率化が図れるようになりました。

 これまで問い合わせをいただいてから、5カ月から半年をかけて契約していたのですが、3カ月と短縮しています。効率化により、今年度の売上げ目標の達成も見えてきました。たしかに「稼ぐ力」が身に付きつつあると感じています。

方向感とモチベーションの向上、社会貢献の道筋も見えてきた

経営者コメント

 どうリノベーションしていくか、自分で考えても限界があったものが、研修を経て自分たちがやるべきことが具体的に見えて、方向感を得られたと感じています。

 実際に提案されるアイデアが増え、それが行動力につながり、モチベーション向上につながっているのはうれしいですね。
 また、空き家活用や地域の収益力強化について、台湾の例を現地で見て腹落ちしたことも今後役立つと思います。

代表取締役 福地 一仁 氏

専門家コメント


株式会社カロリー 代表取締役 小川 弘純 氏

研修担当として23年8月から24年1月まで活動し、回を重ねる毎に受講者の質問の向上を実感しました。また、最後のヒアリング研修ではそれまでの学びを活かしていて、研修の成果を感じました。

沖縄県の建物はほとんどがRC造で、メンテナンスすれば100年持つと言われます。リノベース様がリノベーションの先駆者となり、沖縄県におけるリノベーション発展の礎となることを祈念しています。