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ビジョン・育成テーマ

沖縄の価値を創造するソーシャルカンパニー


ゆいまーる沖縄 株式会社
https://utaki.co.jp

代表者 :鈴木 修司
所在地 :南風原町宮平652
業種  :卸/小売業
従業員数:21人


会社概要:
 沖縄の文化にこだわり、事業を通して、その文化価値を創造・発信。学芸員など歴史や文化伝承のスペシャリストが、価値観やライフスタイルを提案する。
 工芸品や食品の企画、プロデュースから販売までを行い、地域に経済が循環する仕組みを、大切にしている。


目標/TARGET

卸し中心の体制から接客スキルを磨き業態拡大

 これまでの売り上げは、7割が観光施設や宿泊施設への卸しでした。そのため、卸先の休業や工房職人の離職のなど、コロナ感染症の影響を受けて、売り上げが大きく減少してしまいました。

そこで、卸しだけではなく、既存の小売店舗の強化や新たに飲食業事業を展開するための、人材育成や業務の効率化が急務だと感じていました。

人材育成研修により、これまで我流だった店づくりや接客スキルを向上させることや、社員全員が事業の全体像を共有、共通認識することにより、チームワークを強化することを目標にしました。

さらに、発注や在庫管理のシステム、顧客管理に取り組むことで、業務を効率化。効率化は、売り上げアップにつながり、現在46パーセントの粗利を50パーセントにすることを目指しています。

研修/CHALLENGE

複数店舗展開に向けた沖縄の文化的価値を伝えられる人材の育成

 自社のビジョンを体現化していくためには、お客さまのニーズに応え、文化背景まで伝えることのできる接客のスキルやノウハウを身につける必要があると考えました。

「接客サービス」「マーケティング」「マネージメント・チームワーク」の3つの研修を通して、店舗運営の見直しやお客様の分析、販売計画など実践的に取り組むことができました。
 特にVMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)手法では、販売計画と連動させた顧客動線や商品陳列方法について習得することができました。

  また、業務の棚卸しをする中で、個々の考えや想いを共有する機会があり、他部署の業務への理解も深まりました。業務の「ムダ」の発見や情報の共有方法を決める等、業務フローの効率化を進めることができました。

主な研修内容

  • ブランドイメージの体現化・課題の共有・実践
  • VMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)手法の習得・顧客分析・売上計画作成
  • 業務の棚卸し・部署間の情報共有・業務効率化に向けた社内システム改革

成果/ACHIEVEMENT

業務全体の流れを共有|顧客ニーズに応える体制へ

 商品を仕入れる→必要在庫数→SNSを使った情報発信→店内での接客と、全体の流れを線としてスタッフが体感できたのはすごくよかったと思います。店舗運営の全体像を共有することができました。

 仕入れも漠然としていましたが、年間の計画を立てて、六カ月後にどれだけの収益を上げたいのかを考えることで、仕入れる商品の数が明確になりました。

お客さまのニーズに応える情報を発信するために、顧客分析や接客のスキルアップを図りました。お客さまに積極的に声をかけるなど、ニーズを確認し、クロージングするまでの効果的な流れができており、研修の結果がすでに目に見えてきています。

買い上げ率が変わると、売り上げの数字として表れてきます。仕入れの計画や在庫管理、集客の手段がかみ合ってくると、さらに収益向上に繋がることを期待しているところです。

強みを生かしスキルアップ|チーム力で売り上げアップ

経営者コメント

自立型人材を全員のテーマに掲げています。一人ひとりが受け身にならずに、主体的に自立しながらも、横の連携で会社をみんなで作っていくという自立と連携のバランスを意識する組織作りで、新たな事業にも挑んでいきます。 

 個々の知識や力のあるスタッフがそろっています。その力を効率よく、十分に発揮してもらい連携を図ることで、収益もあがってくると信じています。

代表取締役 鈴木 修司 氏

専門家コメント

Shinka Lab株式会社 代表取締役 細野 真友子 氏

会社理念である「沖縄の文化的価値を創造・発信」を、小売事業部でいかに体現するかが本プロジェクトの主軸でした。3ヶ月の研修を通じ、お客様との関係構築の価値とスタッフの役割を再確認。

接客で日々の売上を積み上げる意識も、着実に醸成されています。同時に「ゆいまーる沖縄本店」の理想の姿を明確化、そこに至るまでの課題を抽出し、チームで課題解決を遂行する手段を共有しました。

今後、この一連のサイクルが社内に根付き、チームとしてさらに推進力を増していくことを期待いたします。