ビジョン・育成テーマ
3年後の新店舗オープンに向けた人材開発

株式会社沖永開発
https://www.okieidev.co.jp/
代表者 :末広 良憲
所在地 :浦添市牧港5-6-3 南海ビル 3A-1号
業種 :建設業
従業員数:48人
会社概要:
機械整備やタンクメンテナンスなどを中心とした建設業。1970年に石油精製プラント建設技術導入を目的に山九株式会社との持株会社として山九沖縄機工株式会社として設立。その後建設業登録を行い、1990年株式会社沖永開発へ商号変更。主な事業として、機械設備設置・保全工事、土木一式工事、道路標識制作及び設置工事等を手掛けている。
課題
良い組織風土に向けた意識改革と円滑なコミュニケーション
高度な技術力があることで、長年大手企業のメンテナンス事業を担っており、効率化をせずとも事業を継続することができていました。そのため、人材の主体性や活性化、部署間連携等に課題がありました。
現場が複数あることから、社員同士が会って話せる機会が少ないという声も多くあります。活性化会議など話し合いの場を設け、コミュニケーションを行っていますが、報告だけに終わり課題の解決には至っていないことが、多々あります。人材育成についても、部課長も根っからの技術屋が多く、あまりうまくいっていないのが現状です。
100年企業を目指すために、収支管理、ツールの活用や部署間連携による業務の効率化等を図りながら、ビジネス視点を持ち事業展開できる人材の育成が必要だと感じています。
研修
マネジメントの原理原則を学び会社の組織力強化を図る
リデプロ集合研修をアレンジした管理者の役割とマネジメントの原理・原則を学ぶ研修では、役員を
含む幹部層以上の社員を対象に、役職の仕事やプロジェクト管理、収益の考え方等、企業の経済活動についての学び直しを行いました。研修内容を録画しYouTubeで共有して、業務で研修を欠席した社員のみならず全社員が都合の良い時に観ることができるように工夫しました。
会社の組織力強化を図るコミュニケーション研修では、風通しの良い組織づくりを目指し、全社、部署単位で会議の進め方などコミュニケーション力を高める研修を実施。人材育成先進企業派遣研修では、県外の同業企業を訪れ、労務管理や人材育成、スキルの継承、リーダー層の育成などさまざまなシステムや仕組みを学びました。
主な研修内容
- 管理者の役割とマネジメントの原理・原則を学ぶ研修
- 会社の組織力強化を図るコミュニケーション(手段)の研修
- 人材育成先進企業視察


成果
収益確立に向けた意識改革と事業の見直し
一番大きな成果としては、収益を上げるための仕組みづくりについて経営幹部から管理職層の社員で学んだことと自社事業について見直しを行ったこと。主事業である設備メンテナンスの他、沖縄県唯一の道路標識制作会社であることなど、オンリーワンをPRする取組みも始めています。社内コミュニケーションも徐々に円滑になっています。
またITシステムを導入し、業務の効率化に向けても体系的に動き始め、成果を実感し始めています。派遣研修で訪れた企業は、社員20人の会社でしたが、採用活動のための動画制作や、社員の評価基準の設定など、システムや組織作りがきめ細かく、参考になりました。
業績だけではなく地域貢献などでも評価する取り組みなど、自社でも取り入れたいシステムが数多くありました。他社を視察研修するという機会がこれまでなかったので、いい刺激を受けました。
経営者展望
今年度はインプットの年。次年度からその成果をアウトプット
売上や収益、どこにムダがあるか共有できる仕組みづくり、数字の出し方など、スキルアップできる仕組みづくりを次年度までに完成させたい。社員の心構えも少しずつ変化し、意識してコミュニケーションづくりを心がけています。
がんばった人を評価する仕組みをつくってほしいとの声もあり、早急に取り組みたい。今年度はインプットの年。次年度からその成果をアウトプットできるようにしたいと考えています。
■人材育成をご検討中の企業様へ■
自社を見つめ直し、再構築するいいきっかけになりました。自社の立ち位置や強み・弱みを整理し、次の展開を検討するいい機会になると思います。

代表取締役 末広 良憲 氏
専門家コメント
株式会社琉球シビリティコンサルタンツ 代表取締役 安谷屋 盛広 氏
業務都合でセミナーに参加できなかった社員向けに、沖永開発様でセミナー映像を保存・共有して学びを広めたことは嬉しかったです。セミナーを通じて、目標の共有・計画の実行・振り返りと対策の重要性を理解してもらえたことが大きな成果です。
支援の途中で経営者の事業承継があり、会社の改革への取り組みが始まり主体的な行動が増えたことを実感しました。講師として、組織の変革、実践につながる支援、沖永開発様の成長につながる活動をお手伝いできたことを嬉しく思います。