r6 case8 【令和6年度実施】琉球警備保障株式会社

ビジョン・育成テーマ

• ３年後の DX 導入による新規事業展開に向け、自己管理能力とエンゲージメントが高い人材を育成
• DX を推進するための人材育成、セルフマネジメント能力の確立

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課題

DXを推進する基盤づくり｜意欲的に働く関係性構築

労働集約型のイメージが強い警備業界。365日24時間のシフト勤務で拘束時間が長いうえ、低賃金と
いう労働環境から新規採用、在職者の定着率も低調で、人材不足が課題です。

また、警備の現場には高齢の在職者も多く、本社勤務の管理部門とのやり取りは紙と電話が中心。業務の効率化を図るとともに、新たなセキュリティ技術を活用した新規事業展開による売上拡大を目指し、
令和４年からDX化に取り組んでいます。

しかし、社内のITリテラシーは低く、受け身の姿勢。DXの推進には、課題や目標に対して自発的に考え、行動する人材、デジタル技術の運用スキルを持つ人材の育成が必要です。特に管理部門の社員と役員が関係性を深めることでチームとして支え合い、個々の能力開発とキャリア成長に取り組み、安心感と意欲を持って働ける組織づくりが目標です。

研修

コミュニケーション力向上｜チーム間の連携強化を図る

「チーム間のコミュニケーション能力の向上」「人間関係の円滑な職場づくり」「自発的に動ける人材育
成」を図る研修に取り組みました。

プロのビジネスパーソンとしてのヒューマンスキル、ホスピタリティ、PDCA、ホウレンソウ、ビジネスコミュニケーションの研修は、日頃意識せずに行なっている業務や関わり方を見直す機会になりました。課題図書の感想発表も、自分のことばで考えをまとめ、人に伝えるいい練習になったと感じています。

研修は月に1回。本社勤務の総務、警備、営業の各部署リーダーと社員の13人、そして役員が一緒に参加しました。部署間で連携して課題の解決に取り組む意識を醸成し、通常業務にも滞りが出ないよう、午前と午後に同じ研修を設定。二つのチームに分けて各部署の研修参加者を組み、議論の活性化も図るように工夫しました。

成果

目的、課題の共通理解で社員と経営層が共に成長

社員と経営層が一緒になって同じ研修を受けたことで、会社が抱える課題、研修の目的、目標に対する共通理解が生まれ、社員と経営層が同じ方向を向くことができました。

また、学んだ内容が共通の話題となり、部署間だけでなく、社員と経営層とのコミュニケーションも深まりました。特に、研修でのディスカッションや発表は、お互いの考え方や人となりを知る機会となり、チームワークが養われたと感じています。

研修の最後に提出してもらった成果報告レポートで、研修を受けた社員一人ひとりが多くの成長と気づきを得たことも伝わりました。経営層にとっても、社員や社内環境が肌感覚でわかり、今後予定している新たな人事評価制度やキャリアパス構築に向けた足掛かりになりました。

研修を通して、社員と一緒に経営層も成長させてもらったと感じています。

経営者展望

社員の変化実感｜業界の印象変え採用・育成の力に

専門家コメント

株式会社トリプルバリュー　山本 龍太 氏

自主的・自発的に働きながらチームワークを高めることを目的に、座学だけでなくグループワークでアウトプットを重視した研修を実施しました。また、読書や実践課題もみなさんやっていただきました。

研修を重ねるにつれて積極的に発言されており、途中からはこちらが止めないとディスカッションが終わらないくらいになっていたのが印象的でした。皆さんの学習意欲や成長意欲が高いと改めて感じました。