r6 case9 【令和6年度実施】株式会社リンクス

ビジョン・育成テーマ

• 一人ひとりが自分で考えて行動し、解決できる人材づくり
• 今後3年間の多店舗展開に向けた人材育成

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課題

新規施設展開に伴い人材の定着と採用の要となる指導者育成

2020年に母親から事業承継を受けて代表になり、「自他を認め成長し利他の心で動く」、「豊かな心でともに生きる」へ会社の経営理念を練り直しました。理念の実現のためには職員のコミュニケーション力の向上が重要です。

また、3年後には新規施設の展開に伴い従業員300人の確保が必要となり、コミュニケーションの要となる指導者の育成が急務の課題となっていました。そこで自社で研修を計画していたところ、幹部職員がリデプロの情報をキャッチ。これは絶好のタイミングだと思い応募しました。

職員の離職防止にもつながる意見を聞き出しやすい環境づくり、そしてエンゲージメントの向上をめざして、コーチングを中心とした研修を行いました。

研修

現場にすぐに活かせる実践形式のコーチング研修

コーチング研修では、各施設の管理職層が傾聴と承認スキルに基づいた “声掛け”の方法を学びました。施設長や各部長、執行役員、現場の主任を含む約20名余が、自身の心の状態を整えることから始まり、人それぞれのタイプ別の向き合い方、傾聴と承認スキル、3～4名でのセッション、一対一の実践ワーク
を行いました。

現場業務を調整しながら参加する研修だったので、参加できない回がある職員もいましたが、仲間から教えてもらうなど、積極的に学んでいました。私も本研修を最優先して参加。研修時間外にワークに取り組む人もいました。

成果

傾聴と承認のスキルは、経営理念の理解にもつながった

研修前より職員が相談しやすい職場環境になったと思います。6カ月の研修期間中、管理職は生き生きと学び、脱落した人はいませんでした。参加者の報告会では、研修前に比べて人前で話すときの緊張感が和らいだ、研修で学んだ傾聴スキルを現場にフィードバックしているという話も聞いています。

今回のコーチング研修での学びは、自社の経営理念や行動指針とほとんど一致していたので、自社の想いや方向性のより一層の共有もつながったと思います。

これは、今後の人材採用や育成にとっての大事な基盤固めの一歩となりました。新しい施設の施設長を外部採用するタイミングと研修のスタートが同じであったことも、良いチャンスとなりました。

経営者展望

講師と思いを共有｜経営理念に沿った研修で基礎固め

専門家コメント

株式会社クオリティライフ　代表取締役　金城 三智 氏

経営理念に基づいた研修を実施し、参加者の積極的な姿勢と高い関心が印象的でした。様々なワークを通じて、異なる役割間での対話は、普段接点の少ない職員との連携強化や問題解決能力の向上が見られました。

行動や感情を効果的にコントロールするセルフマネジメントを高めることで、健康面や目標に対して意欲的に取り組む報告も多く上がっていました。今後も、経営理念の浸透と行動指針の実践に活かされることを期待します。