株式会社沖縄タイムス社
育成テーマ
創刊80周年に向けた変化に対応できる組織づくり

株式会社沖縄タイムス社
https://www.okinawatimes.jp
代表者 :瑞慶山 秀彦
所在地 :那覇市久茂地 2-2-2
業種 :情報通信業
従業員数:242人(令和8年1月現在)
会社概要:
1948年7月創刊。戦後、人々が生きることに精いっぱいだった時代に「沖縄再生の根源は新聞の自由にある」との思いでスタート。以来、米軍政下から日本復帰を経て今日まで、沖縄に軸足を置いた報道・論説、文化の継承・創造活動を続け、現在に至る。
課題
次の時代をつくる人材育成
2028年に創刊80周年を迎える弊社では、「変化に耐えうる組織」への転換が大きなテーマです。新聞業界全体として、購読者の高齢化や紙媒体市場の縮小といった構造的な課題を抱える中で、我が社もまた変化への対応を迫られていました。そのような中で若手を中心に「頑張りが評価される仕組み」など評価制度の見直しを求める声も上がっていました。
これまでの延長線上だけでは、将来の成長を描けない。そうした危機感の中で、今の時代に合った働き方や評価制度、事業創出に向けた人材育成に本気で取り組む決意を固めました。
研修
「人材」と「事業」の両軸を動かす研修
人材育成と事業変革を連動させた複数の研修を実施しました。女性の働きやすさや多様性への理解を深めることを目的に管理職研修を行い、生成AIの業務活用研修では業務効率化と新たな価値創出を学習。中国新聞社への派遣研修ではIDマーケティングについて学びました。
正解がない分野だからこそ、先行事例を研究しながら、自分たちはどの方向を目指すのかを考える研修でした。加えて人事評価制度構築のための、傾聴研修などの管理職研修や、各部署へのヒアリングを通じた制度設計研修を外部専門家の伴走のもと進めました。


R7年度研修内容
- 生成AIを活用した業務活用研修
- IDマーケティング事業に関する先行社視察研修
- 多様な働き方に対応するための管理職研修
- 人事評価制度構築のためのサポートプログラム
成果
対話から始まるコミュニケーションの変化
研修を通じ、「管理職の社員の働きを見る」「声をかけ対話する」姿勢が組織全体に浸透し始めました。 評価制度づくりの過程で実施した業務の棚卸しや部署別ヒアリングは、業務の可視化だけでなく相互理解の促進にもつながっています。制度は現在テスト運用段階ですが、管理職と社員による年度内の2回の面談実施など、研修と実務を連動させながら改善を重ねています。
研修、面談、日常のコミュニケーション。全てを繋げながら、沖縄タイムスらしい評価制度を模索し続けています。現場からも前向きな反応が出ています。
今後の展望
次代を人で支える新聞社へ
会社は人の集まりであり、人が学び考え楽しく働くことで未来は拓かれると考えています。現場に足を運び、人に会い、得た情報を事業に活かせる人材を育てることが使命です。創刊80周年を見据え、人材育成と事業展開を両輪で進め、沖縄県民の暮らしに貢献し続けたいと考えています。
■人材育成をご検討している事業者へメッセージ
人材育成はすぐに成果が出るものではありませんが、試行錯誤を重ねながら外部の視点を取り入れることで、新たな課題や可能性に気づくことができました。小さな一歩の積み重ねが、組織の変化につながると実感しています。

取締役総務局長 宮城 栄作
専門家コメント
(株)ワダチラボ 企業支援事業部長
人事コンサルタント リム紗代 氏
現在、職能や役割の整理、評価項目の言語化まで、全社横断でプロジェクトを推進しています。重視しているのは、一時的な仕組みに留まらない「持続可能な働きがいの向上」です。透明性と納得感を軸に、丁寧な合意形成を重ねています。制度を形骸化させず定着させるため、評価者双方へのトレーニングや、行動変容に繋がる基準の統一にも注力し、現場に即した運用を全力で支援しています。

